資産運用

【初心者におすすめしたい】ミニ株・単元未満株って何?

こんにちは、マネ子です!

今回のテーマは「ミニ株・単元未満株」。

「株式」は聞いたことがあっても、「ミニ株・単元未満株」は聞いたことがなかった、という投資初心者も多いのではないでしょうか?

しかし、少額から投資できるミニ株・単元未満株は、投資初心者にこそおすすめなんです!

本記事では、ミニ株・単元未満株がどういうものか、メリット・デメリットとともに伝えていきます。

単元株とは?

ミニ株や単元未満株について見ていく前に、「単元株」についておさらいしましょう。

「単元株」とは、「株式取引の売買単位」のことです。

単元株は、株式を発行する企業が自由に定めることができます。

そして、単元株を整数倍した株数以外で株式を売買することはできない、というルールがあります。

たとえば、1単元=100株の銘柄においては、100株、200株、300株……というふうに、単元の整数倍で売買をおこないます。逆に、150株や230株など中途半端な株数での売買はできません。

単元株は企業が自由に決められると伝えましたが、2007年11月時点では以下8種類の単元株がありました。

  • 1株
  • 10株
  • 100株
  • 1,000株
  • 200株
  • 2,000株
  • 50株
  • 500株

これだけ種類があると、投資家にとっては分かりづらく、売買しづらいですよね…。

そこで、2014年4月からは以下の2種類に集約されました。

  • 100株
  • 1,000株

さらに、2018年10月1日に単元株は「100株」に統一されました。

取組み当初8種類存在した売買単位は、上場会社のご理解とご協力をいただきながら、(2014年までに100株と1000株の2種類に集約され、)本年10月1日をもちまして、100株に統一されました。

引用元:JPX|売買単位の統一

ミニ株・単元未満株とは?

ミニ株(正式には「株式ミニ投資」)とは、通常の株式投資の10分の1単位の整数倍で取引できる方法です。

通常、1株1万円の株式を買おうと思ったら、1万円×100株=100万円が必要です。これって、けっこう大金です……。

みなさんも「この会社の株を買いたいんだけど、まとまったお金が準備できないなあ」と諦めた経験があるのではないでしょうか?

しかし、ミニ株は単元株の10分の1、つまり今回のケースで言うと10万円で買うことができるんです!

ミニ株以外にも、単元未満で買える「単元未満株」には種類があります。どんな単元未満株があるのか、まとめた表をご覧ください!

ミニ株 単元株数の1/10単位(つまり10株単位)で取引できる
S株 単元株数の1/100、1/1,000単位で取引できる(SBI証券の商品)
ワン株 1株から取引できる(マネックス証券の商品)
プチ株 1株から取引できる(カブドットコム証券の商品)

このように、まとまった資金がなくても株式取引できる売買単位が単元未満株なんです。

S株、ワン株、プチ株のように、各証券会社が独自にネーミング・提供する単元未満株も存在します。

単元未満株に種類があることが分かったら、単元未満株のメリットとデメリットについても見ていきましょう!

単元(100株)未満で買うことのメリット

単元未満で買うことのメリット
  1. 少額から株式投資ができる
  2. 持っている株数に応じた配当金がある
  3. 損失が出た場合も少なくて済む

単元(100株)未満で買うことのメリットは、やはり少額から株式投資ができることです。

株式投資というと、100万円、200万円といったまとまった元手が必要なイメージがある人もいると思います。

「株主になりたいけど、数百万円つぎ込むのは正直不安……」と諦めていた人も、単元未満株なら数千円から投資が可能です。

また、株が値下がりして損失が出た場合も、単元未満株なら損失額をおさえることができます。

単元(100株)未満で買うことのデメリット

単元未満で買うことのデメリット
  1. 証券会社が限定される
  2. 売買の自由度が低い
  3. 株主権が限定される

単元未満株の1つ目のデメリットとしては、証券会社が限定されるということが挙げられます。

たとえば、S株、ワン株、プチ株。

これらはそれぞれ、SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券の単元未満株です。他の証券会社で買うことはできません。

また、通常の株式売買と比較して売買の自由度が低いというデメリットもあります。

リアルタイム価格への売買ができず、市場への発注が原則1日1〜2回に限られます。

3つ目のデメリットは、株主権つまり株主に与えられる権利が限定されるということ。

配当金は持っている株数に応じて受け取ることができますが、議決権や株主優待を受けることはできません。

株主優待にも、「100株以上」など株数の条件があるためです。

たとえば、イオンの株主優待を受けるためには、イオンの株を100株以上保有していることが条件です。

イオンオーナーズカードは、イオン株式会社の株式を100株以上お持ちの株主さまに発行している株主ご優待カードです。

引用:イオン|株主優待制度

まとめ:投資できる金額が少ない初心者にはおすすめ!

今回のまとめ
  1. 単元株とは、株式投資の売買単位のこと
  2. ミニ株は、単元株の1/10で取引できる投資方法のこと
  3. ミニ株や単元未満株なら少額投資が可能
  4. ただし、売買の自由度が低かったり、株主優待が受けられなかったりといったデメリットに注意

ミニ株・単元未満株なら少額から投資することが可能です。

「単元株を買えるだけの元手が無い」という人や「株主になりたいけど、最初から数百万つぎ込むのは怖いな……」と不安を感じている投資初心者の人には向いている商品だといえます!

ただし、すべての証券会社がやっているものではないということや、売買の自由度が低いこと、株主権が限定されるといったデメリットをおさえた上で始めるようにしましょう。