こんにちは、マネ子です!
Fintech(フィンテック)の技術として「ロボアド(ロボットアドバイザー)」が注目を集めていますが、その中でも、お金のデザインが提供するロボアド「THEO」が、2019年4月から新たな新手数料体系「THEO color palette」を発表しました。
そこで今回は、THEOの新手数料体系を解説しつつ、同じように手数料の割引制度を取り入れたしたウェルスナビの長期割との比較をしていきます。
Contents
新しい手数料体系とは?
THEOの新手数料体系「THEO color palette」では、いままで運用手数料が一律1.0%だったものが、利用状況に応じて手数用が、最大0.35%引きの0.65%になるというもの。
その内容や適用期間を詳しく見ていきましょう!
THEO color paletteの内容
新しい手数料体系では、預かり資金に応じて段階的に手数料が安くなっていく仕組みになっています。
それぞれ段階をcoror(カラー)で表しているので、以下の表で確認しましょう!
カラー | 手数料 | 預かり資金 |
ホワイト | 1.00% | – |
ブルー | 0.90% | 1万円以上50万円未満 |
グリーン | 0.80% | 50万円以上100万円未満 |
イエロー | 0.70% | 100万円以上1000万円未満 |
レッド | 0.65% | 10000万円以上 |
なお、3000万円を超える部分にかかる手数料に関しては、今まで通り0.5%となります。
THEO color paletteの対象期間(カラーの決定方法)
新手数料体系の手数料は、1年間を4つの期間に分けて「手数料割引率(カラー)を判定」し、翌々月からの3ヵ月分の手数料に適応されます。
- 対象期間「A」:4月~6月
- 対象期間「B」:7月~9月
- 対象期間「C」:10月~12月
- 対象期間「D」:1月~3月
カラー判定期間と手数料適応期間の早見表をつくったので、参考にしてみましょう!
カラー判定期間 | 手数料適応期間 |
4月~6月 | 8月~10月 |
7月~9月 | 11月~1月 |
10月~12月 | 2月~4月 |
1月~3月 | 5月~7月 |
THEO color paletteの開始時期
新手数料体系「THEO color palette」は、以下の日程で開始されます。
- カラー判定開始時期:2019年4月
- 手数料適応期間:2019年8月
なお、初回のカラー決定時期は7月中旬を予定しているそうです。
color paletteの条件とは?
新手数料体系「THEO color palette」には、預かり資金のほかに、適用条件が2つあります。
- 毎月積立していること
- 出金をしないこと
例えば、対象期間A(4月~6月)の中で、4月は積み立てをして、5月と6月は積み立てなかった場合、「 color palette」は適用されず、手数料はホワイト(1.00%)となります。
また、毎月積み立てをしている場合でも、対象期間に一度でも出金してしまった場合も、新手数料体系の対象外となってしまうので、注意しましょう!
ちなみに、もうひとつ注意点として、JALのマイルが貯まる「THEO+」では、新手数料体系は対象外となります。
現行の手数料体系と比較してみる
ウェルスナビの長期割に追随する形で、THEOが手数料を段階的に割引していくサービスを打ち出してきましたが、現行の手数料体系との違いは何なのでしょうか?
違いとしては、「手数料の種類」と「手数料適応条件」です。
手数料に関しては、先ほどご紹介した通りですね!
- 現行の手数料体系:0.50%、1.00%
- 新しい手数料体系:0.50%、0.65%、0.70%、0.80%、0.90%、1.00%
※0.50%は、預かり資金が3000万円を超える場合に適応される。
また、手数料を段階的に割引していく本プログラムは、THEOで資産を運用するだけでは、適用されません。
先ほどご紹介した通り、以下の適応条件を満たすことにより、手数料の割引を受けることができます!
- 毎月積立していること
- 出金をしないこと
上記を踏まえると、適応条件を満たせば手数料が安くなり、満たさなくても現行通りの手数料で利用できるので、どちらにせよ利用者にとっては嬉しい変化ですね!
ウェルスナビの長期割と比較してみる
手数料の割引制度を実施しているロボアドは、THEOだけではありません。
ロボアドの中でも、自動税金最適化「DeTAX」という機能を搭載した「ウェルスナビ」でも、「長期割」という、長期投資を前提とした手数料割引制度を実施しています。
長期割の特徴は・・
- 運用期間に応じて手数料割引が受けられる(最大0.1%割引)
- 運用資産に応じて割引率が変わる
このように「THEO color palette」と「ウェルスナビの長期割」は、似たような部分が多々あるので、結局どちらがお得なのかを比較しながらみていきましょう!
THEO color palette | ウェルスナビの長期割 | |
手数料 | 0.65%~1.0% | 0.9%~1.0% |
運用資産3000万円以上の場合 | 0.50% | 0.50% |
割引になる最低金額 | 1万円 | 50万円 |
手数料見直し頻度 | 3ヵ月に1回 | 6ヶ月に1回 |
手数料の判定項目 | 預かり資金 | 運用期間 |
適応条件 | 毎月積み立て/出金しない | 出金しない |
その他の手数料 | ー | 信託報酬(最大0.14%) |
注目したいのが、以下の項目です。
- 手数料の割引率
- 手数料の見直し頻度
- 手数料の判定項目
- 適応条件
手数料の割引率
手数料の割引率を見ると、THEOの場合は最大で0.65%の手数料割引を受けることが出来るので、ウェルスナビの長期割よりもお得ですね。
それに加えてTHEOの方が、「資産運用を、もっと身近に」と謳っているだけあって、割引になる最低金額が僅か1万円と小さい額から可能なので、少額から投資したい方には嬉しい制度です。
ちなみに、THEOでは1万円以上運用した場合、カラーがブルーと判定されて、手数料は0.9%となります。
この時点で、ウェルスナビの最小手数料と同じになりますね!
手数料の見直し頻度
長期投資を前提としているウェルスナビでは、手数料の見直し頻度も少なく、1回の見直しによる割引も小さいです。
しかし、運用額に関係なく半年に1回は、確実に手数料が安くなっていくので、長期での投資を考えている人なら、あまり問題に感じないかもしれません。
なお、ウェルスナビでは出金をしてしまうと、割引がリスタートになってしまうので、注意が必要です。
手数料の判定項目
「THEO」と「ウェルスナビ」の最大の相違点は、手数料割引の判定項目が違うところです。
ウェルスナビでは、出金すると割引がリスタートになってしまうため、こまめに出金をしたい方には、あまりお得に感じられない制度かもしれません。
逆に、THEOでは、判定期間が年に4回あるのと、判定項目が「預かり資金」なので、一度出金して手数料が1%になっても、次の判定期間で出金しなければ、また同じ額だけの割引を受けることができます。
適応条件
手数料割引の適応条件を比較すると、「出金しないこと」は共通事項ですが、THEOの場合は、「毎月の積立」も条件のひとつになります。
これがひとつのハードルにもなるので、毎月の積立が厳しい人で、50万円以上運用できる人は「ウェルスナビ」の方が、手数料の割引を受ける事ができます。
ウェルスナビにはDeTAX機能がある
手数料割引の観点からみると、THEOの方が、割引のハードルも低く、割引率も多いですが、ウェルスナビには、「DeTAX」という、含み損を活用し税制的に有利になる機能があります。
この「DeTAX」を活用することで、実質ウェルスナビのほうが安くなる場合もあるので、手数料体系が良いからと言って、一概にTHEOの方がお得とは言えません。
まとめ:ロボアドで少額から長期的な運用を始めたい人にはおすすめ!
- 「THEO color palette」は、段階的に手数料が割引される
- 「THEO color palette」は、毎月積立と出金しないことが条件
- 「THEO color palette」は2019年4月から適用
- 「THEO」→運用資産の金額が大事
- 「ウェルスナビ」→長期投資が前提
ロボアドサービスの手数料が割引になるのは、嬉しいことですよね!
- 運用資産の金額によって割引率が変わる「THEO」
- 運用期間に応じて割引率が変わる「ウェルスナビ」
両社とも、ロボアド界のトップを走るサービスですが、どちらを利用するかは、正直その人の好みにもよります。
手数料だけでなく、扱う銘柄や機能なども比較し、自分に合ったロボアドを見つけましょう!