こんにちは、マネ子です!
不慮の事故やケガ、病気などに備えて保険に加入しているという人は多いかと思いますが、現在、生命保険や医療保険以外にもたくさんの保険商品が販売されているのをご存知ですか?
今回は「そんなものにも保険をかけられるの⁉」というような、ちょっと変わった日本の保険商品をいくつか紹介していきます。
保険とは?
一般的に保険と言えば、生命保険や医療保険を想像する人が多いかと思いますが、そもそも、保険とは一体どういうものなのでしょうか?
保険とは将来的に起こるかもしれない危険に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度のことです。加入者が将来のリスクに備え一定額を公平に負担することで、様々な事故や災害から生命や財産を守ることができます。
では、将来的に起こるかもしれない危険、リスクとはどのようなものが考えられるでしょうか?
一般的には、自分が病気になったりケガをしてしまった場合のリスクや、家計を支える立場の人に万が一のことがあった場合のリスクなどがあげられます。
将来のリスクに備える方法として貯蓄をするという考えもありますが、万が一のことが起きた場合、必要な金額の貯蓄が無ければ困りますよね。
これに対して保険は、あらかじめ受け取れる金額が決まっているので、それまでにいくら保険料を支払ったかということは関係ありません。
病気やケガ、事故など、万が一のことはいつ起こるか分からない!
だから保険が必要!
以上が一般的な保険商品ですが、最近では実に様々な保険商品が販売されています。
次章から、実際に販売されているちょっと変わった保険商品を紹介していきます!
ドローン保険
近年増えているドローン保有者向けの保険です。
「空の産業革命」といわれるドローンは、空撮や点検、物流、農業、人命救助など様々な分野で活躍の場を広げています。
しかしながら、ドローンの墜落や衝突などの事故はたびたび報告されており、今後もそういった事故がゼロになることはないでしょう。そこで生まれたのがドローン保険です。
ドローンの使用に伴い、人・所有物・公共物を破損させてしまった場合に適用される賠償保険と、ドローンの本体が壊れてしまった場合に適用される機体保険の2種類があります。
特に人や、他人の所有物、公共物などに被害を与えるような事故を起こしてしまった場合、多額の賠償責任が生じる可能性が高いです。
国土交通省の調査「平成30年度 無人航空機に係る事故トラブル」は、全国で61件にも上ります。(2019年3月現在)
そういったことが起こった場合でも、ドローン保険に加入していれば金銭面で安心できますよね。
趣味でドローンを飛ばしている個人だけでなく、法人・事業主としてドローンの活用を考えている人にも必須の保険と言えるでしょう。
ドローン保険のほかにも、アウトドア関連では野外活動保険や山岳保険などもあります。
たとえば登山やアウトドアを楽しんでいて、不慮の事故や遭難事故にあってしまった場合、救出活動のためにヘリコプターを出動させるとなると1日で100万円以上掛かってしまうなど、多額の費用がかかることが多いです。
もちろんそのような事故にならないよう、事前にしっかり準備し危険を十分に理解して臨むことが一番大事ですが、万が一に備えてこういった保険をかけておくということも大切なのかもしれません。
ちなみにドローン保険といってもいろいろな保険会社が販売しているので、加入する際には見積もりや比較をすることをおすすめします!
お天気保険
旅行やレジャーなどの際に利用できる保険です。
何カ月も前から予約をして計画を立て、入念に準備をしていたとしても当日の天気というのはその日になってみないと分からないものです。
お天気保険は予定していた旅行先で雨が降った場合に旅行代金が還元される保険で、少額短期保険と呼ばれるものです。
加入方法は普通の保険と少し違っていて、旅行会社が保険会社と保険契約を結びます。そして旅行会社は「お天気保険付き旅行」をお客さんに販売します。旅行の当日、雨が降った場合に保険会社は旅行会社に対して保険金を支払い、旅行会社は代金を割引いたり、ポイントや旅行券でお客さんに還元します。
つまり、お天気保険の利用者は自分で保険契約をするのではなく「お天気保険付き旅行」というパッケージの商品を購入するということなんですね。
2017年に九州北部を襲った記録的豪雨が記憶に新しいかと思いますが、最近は全国各地でも記録的な大雨が観測されていますよね。
これは日本の気候変動の影響のためともいわれています。
旅行にかかわるものとして、急な事故や病気で旅行に行けなくなった場合のキャンセル料を負担してくれる旅行キャンセル保険や、コンサートなどのチケットキャンセル保険という保険商品などもあります。
自分のケガや病気、同行者のケガや病気、交通機関の遅れや、自然災害などでキャンセルになってしまった場合、しょうがないこととはわかっていてもやっぱりショックですよね。
そんな時に、キャンセル料だけでも戻ってきたら少しは気持ちが晴れるのではないでしょうか?
ちなみに私も旅行のキャンセル料を払った苦い経験があります…保険に入っておけばよかった。
痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険
相手にケガを負わせてしまったり、他人の車や物を壊してしまった場合の損害賠償を補償する保険ですが、自分に被害が発生した場合に損害賠償請求を弁護士へ委任したり、弁護士へ相談する際の費用も補償してくれるという保険です。
日本では痴漢という性犯罪が多いと言われていますが、痴漢の冤罪事件も多く発生しています。
痴漢の冤罪に適切に対処できないと、誤認逮捕、起訴、裁判、最悪の場合前科が付くなんてことになってしまうかもしれません。
そのような最悪の事態を回避するために利用できるのが、痴漢冤罪ヘルプコールです。
身に覚えのない疑いをかけられた時点ですぐに電話をかけることで、弁護士からのアドバイスを受けることができ、自分で対応することが難しい場合は、弁護士が直接駅員や警察官と話をしてくれます。
痴漢は犯罪です。そのような罪を犯さない人がほとんどですが、痴漢の冤罪ということであれば、悪意を持った誰かに狙われて、いつ誰が被害にあってもおかしくありません。
最後に:万が一に備えることは大切
アウトドアが趣味であれば野外活動保険や、満員電車に乗る機会が多いサラリーマンであれば痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険など、自分の身に降りかかるかもしれないリスクに備えることが大切
今回は実際に販売されているユニークな保険商品を紹介しました。
「万が一のことなんてめったに起こらない」「自分は絶対そんなことにならない」と考え、保険料を払うのがもったいないと考える人もいるかもしれません。
たしかに、保険に加入して保険料を支払っていても、万が一のことが起こらなければその保険料は無駄になるでしょう。
しかし、それは確率の話で「自分には絶対起こりえない」なんてことはないのです。
西洋の格言に「最善を願い、最悪に備えよ」という言葉があります。
保険とは、まさに最悪に備えるということです。
万が一のことは起こらないのが最善です。だからといって、最悪に備えなくてもよいということにはなりません。
不必要な保険に入ったり、必要以上の補償を付ける必要はありません。
保険会社も、日々進化した新しい保険商品を次々と販売しています。
自分に必要な、自分に起こりえるかもしれないリスクに備えて保険に加入することは決して無駄とは言えないでしょう。
これを機に、自分や自分の家族を守るためにも、どのような危険が起こりえるかをじっくりと考えて、将来に備えてみてはいかがでしょうか。