こんにちは、マネ子です!
皆さんは、こんな経験をしたことがありませんか?
- 本を半分くらいまで読んでつまらなかったけど、最後まで読まなきゃな
- 有料教材を購入後、必要ないと感じつつ、だらだらを勉強を続ける
- パチンコで5000円つぎ込み負けたので、「次こそ当たる!」と思い込み更に続ける
このように、無駄(損)と分かっていても、「もったいない」と感じてしまい、ついつい続けてしまったことが、人生で一度や二度あるかと思います。
このような効果を「コンコルド効果」と呼び、お金に対しては特にその効果が顕著に表れやすい心理的な効果です。
そこで今回は、この「コンコルド効果」について深堀していき、正しいマインドセットを学んでいきましょう!
コンコルド効果とは?
冒頭でも軽く書きましたが、コンコルド効果とは、「ある対象に、金銭的、時間的、精神的なものを投資し続け、無駄(損)になると分かっていても、それまでの投資が惜しくてやめられない心理的な効果」のことです。
「コンコルド」という名は、過去にフランスとイギリスが共同開発した超音速旅客機コンコルドに由来します。
超音速旅客機コンコルドは、開発当初から金銭的な採算が取れないことが分かっていながら、開発を続け、その結果、会社が倒産するという大きな失敗へ繋がりました。
ここで大事なのが、心のどこかでは「損をすると分かっている」にも関わらず、その行為を続けてしまうところです。
日本では、「もったいない精神=良い事」と教えられてきましたが、「損切りができない」という側面もあり、小さな失敗が大きな失敗に繋がりかねません。
コンコルド効果の具体例
ここでは、もう少し具体的に「コンコルド効果」について見ていくために、以下の3つのジャンルに分けて実例をみていきましょう!
- 金銭的
- 時間的
- 精神的
①金銭的な具体例
コンコルド効果の中でも、よりその効果が大きいのが「金銭的」な要因によるものです。
例えば、以下のような例が挙げられますね!
- UFOキャッチャーやスマホゲームに飽きてきたけど、今まで課金してきたことを考えるとやめられない
- 競馬やパチンコなどのギャンブルで負けているのに、今まで賭けてきたことを考えるとやめられない
- 株価が暴落し元本割れをした際、更に下がることが見込まれているのにも関わらず、損切りできない
などなど、本サイトのテーマである「お金」に関するコンコルド効果はよく見られますね。
②時間的な具体例
「時間的」な要因によるコントルド効果は、一番身近で感じることがあるかもしれません。
- 人気店の行列に並ぶのが嫌になってきたが、列を抜けるとそれまで待っていた時間がもったいない
- 映画を見に行きつまらなかったけど、今まで見てきた時間がもったいないから最後まで見てしまう
などなど、過去に費やした「時間」に対して、もったいないと感じてしまい、結果未来にある時間までも無駄にしてしまう。
③精神的な具体例
「精神的」な要因によるコントルド効果は、たくさんの例がありますね!
- ある仕事に対して「向いてない」と思いつつも、今まで費やした時間を考えると辞められない
- 旅先で欲しいものが無いのに、「せっかくここまで来たから…」といらないお土産を買ってしまう
などなど、「せっかく〇〇したのに」という、過去に費やした「労力」に対して、もったいないと感じてしまうパターンです。
娯楽以外でのコンコルド効果
上記でコンコルド効果には、「娯楽」で多く見られる効果です。
なぜなら、多くの娯楽は「コンコルド効果」を利用して、設計されているからなんですね。
特に「スマホゲーム」なんかは、代表例として挙げられます。
- まずは、無料でプレイ
- 面白いからちょっと課金しよう
- 強いキャラが揃い、更にゲームにハマる
- 更に課金する
- ゲームに費やしている時間に対し、罪悪感を感じる
- でも、ゲームに費やした時間とお金、強いキャラにもったいなさを感じる
- 結局辞められない
このように、ゲームに対して「課金」をすることにより、ゲームへの中毒性を上げているんですね。
また、コンコルド効果には、こういった娯楽以外にも様々なシチュエーションで見られます。
例えば、以下のような事例。
- 恋愛(結婚)
- ダイエット(エステ)
恋愛(結婚)
恋愛において、交際期間が長いカップルほど、この「コンコルド効果」が強くなる傾向にあります。
例えば、交際7年のカップルで、内心「この人とは結婚できないな」と思っていても、今までの7年間のことを考えると「もったいなくて」別れることが出来ない、というのはよくありますね。
恋愛は、金銭的、時間的、精神的な要素が詰まっていますから、より抜け出しにくい領域と言えます。
ダイエット(エステ)
ダイエットやエステをしている人も、コンコルド効果を感じた事があるのではないでしょうか?
特に、ダイエットやエステは、「継続が命」と言われることが多いですから、今まで費やした時間に対して、「もったいない」と感じ、やめることが出来ない人が多いのです。
フィットネスやエステ関係で「サブスク型(課金型)」のビジネスモデルが多いのもそのためですね。
継続して利用してもらえる可能性が高い分野のため、料金体系を課金型にすることによって、「金銭的」なコンコルド効果を生み出し、より抜け出せない環境になっていきます。
もちろん健康も美容も大事なことですので、悪い事ではありませんが、「本当に自分に必要なのか?」という部分を、過去に費やしたお金や時間に囚われずに判断しましょう!
コンコルド効果から抜け出すには
では、どうやったらコンコルド効果から抜け出せるのでしょうか?
結論から言うと「過去を損切りする勇気を持つこと」、これだけです。
要するに、過去に費やしたお金、時間、労力を考えずに「今、本当に必要なのか?」という問いに対して、考えるということ。
もう少し具体的な対策を見てみましょう!
- 第三者の客観的な意見をもらう
- 具体的な損切りの数値を決める
それぞれ解説していきますね!
第三者の客観的な意見をもらう
先ほど、コンコルド効果から抜け出すには「過去を損切りする勇気を持つこと」が重要と言いましたが、正直それが出来たら苦労しませんよね。
特にコンコルド効果に陥っているときは、客観的な視点に欠けるため冷静な判断が出来なくなります。
ですので、自分でどうにかするのではなく、「第三者に止めてもらう」などの客観的な意見をもらうのが一番です。
ただし、ギャンブルなどで、第三者からの意見を求められない場合もあると思うので、そんなときは、次にご紹介する方法を試してみましょう!
具体的な損切りの数値を決める
客観的な視点でアドバイスをもらえないような場面、特にパチンコやカジノ、競馬などの場面では、「損切りする際の数値を決めておく」ことが有効です。
例えば・・・
- パチンコで1万円使い切ったら辞める
- 競馬では、5000円までしか使わない
- カジノでは、3万円までしかコインに換金しない
など、具体的な数値を設定し、そこに達したら辞めるというルールを作ることです。
もしも、それでも我慢が出来ないようであれば、それ以上のお金やカードを持っていかないようにしましょう。
まとめ:合理的な選択をしよう
- コンコルド効果とは、今までの投資が惜しくてやめられない心理状態
- コンコルド効果には、金銭的、時間的、精神的なものが要因する
- コンコルド効果を抜け出す方法①:第三者に意見をもらう
- コンコルド効果を抜け出す方法②:具体的な数値を設定
コンコルド効果を抜け出すには、時に合理的な判断をする必要があり、それには勇気が必要です。
もちろん人間なので、合理的な判断が全て正しいとは限りませんが、コンコルド効果から抜け出せないと「大きな損失」に繋がりかねません。
もし、今回挙げた例のような状態に陥ったら、この記事を読み返して、客観的な視点で自分の行動を見つめ直しましょう!