資産運用

【外貨預金はしてはいけない!】 外貨預金よりFXが優れている理由

こんにちは、マネ子です。
みなさん、外貨預金ってされていますか?
名前の通り外貨を預金するということなのですが、

ドルとかユーロを買うんでしょ?
日本円を預けるより金利が高いって聞くけど…
FXでも同じようなことができるって聞いたけどよくわからなくて

など、実際はどんな仕組みかをしっかりと理解できていない方も多いのではないでしょうか?
銀行の窓口などでも勧められることが多くなってきた外貨預金ですが、実は外貨預金よりもFXのほうが効率的なお金の運用方法ができるんです!
そこでこの記事ではそんな外貨預金の仕組みの理解と、外貨預金よりFXが優れている理由をお金のプロのマネ子がご説明させて頂きます!

具体的には

  • 外貨預金に騙されてはいけない
  • レバレッジをかけなければFXは外貨預金になる
  • 外貨預金よりFXが優れている3つの点

の観点から順に説明していきますね。
外貨預金とFXの仕組みを理解して、賢くお金を運用していきましょう!

外貨預金という名前に騙されてはいけない

まず始めに、そもそもの外貨預金について簡単に説明していきますね。
外貨預金とは、日本円ではなく米ドルやユーロなどの外国通貨を銀行に預金することです。
外貨預金するためには、手持ちの日本円を外国通貨に交換する必要があり、引き出す際も外国通貨から日本円へと交換し直す必要があります。
ではどうしてわざわざそのようなことをするのでしょうか?

外貨預金の最大のメリットは、金利の違いにあります。

ご存知の通り現在日本ではいくら銀行にお金を預けても利子はほぼ無いに等しいですよね。
それに比べて外国の金利を見渡してみると、

アメリカ 2.50%
イギリス 0.75%
オーストラリア 1.50%
南アフリカ共和国 6.75%
メキシコ 8.25%
トルコ 24.00%

※2018年12月時点

各国の金利にこれほど差があれば、ただ単に日本円を預金しておくより、外貨預金したほうが利子がたくさんついてお得というわけですね!
また外貨預金では金利差だけでなく為替レートの変化によって生じる為替差益を得ることができるのもメリットのひとつです!

ということで結局のところ外貨預金というものは、
各国の金利差や為替レートを分析して利益を上げようとする為替取引なんですよ!
そしてこうした外貨預金と同じことができるのがFXにあたります。
FXでどうしたら外貨預金と同じことができるのか、次はそのことについて詳しく説明していきますね!

レバレッジをかけなければFXは外貨預金になる

レバレッジをかけなければFXは外貨預金になります。
その理由をこれからお話させて頂きますが、先にFXの2つの仕組みを解説していこうと思います。
具体的にはレバレッジスワップポイントについて説明していきます。

レバレッジ

FXでは証拠金を元にして取引をすることができます。
レバレッジとは証拠金以上の取引をする仕組みで日本国内だと最大25倍まで利用できます。
例えば100万円の証拠金がある場合は、通常100万円分の取引しかできません。
しかし25倍のレバレッジを利用することで、100万円×25倍=2,500万円分の取引をすることができるようになるということです。

スワップポイント

スワップポイントとは、通貨ペアの金利差から得られる利益のことをいいます。

  • 「金利の低い通貨を売却」して「金利の高い通貨を購入」すると、通貨間の金利差を毎日少しずつ受け取ることができます。
  • 「金利の高い通貨を売却」して「金利の低い通貨を購入」すると、通貨間の金利差を毎日少しずつ支払うことになります。

日本円はユーロと並んで世界最低クラスの低金利通貨なので、買い取引の場合は様々な通貨ペアにおいてプラスのスワップポイントが発生します。

外貨預金=レバレッジ1倍のスワップポイント

ここでもう一度外貨預金を説明すると、外貨預金とは金利の低い日本円を売って、金利の高い外国通貨に交換しその差益を得るということでした。
それはFXでいうところ、レバレッジ1倍の取引で金利の低い日本円を売って、金利の高い外国通貨に交換しその差益(スワップポイント)を得るということです。
ということでレバレッジをかけなければFXは外貨預金になるということですね!

これまで各国通貨の金利差を得るには、外貨預金とFXがあることを説明させて頂きました。
金利差を得るためには2つの方法があることを理解して頂けたと思いますが、
「ぶっちゃけ外貨預金とFXはどっちのほうがいいの?」という疑問を持たれた方もおられると思いますので、次はそれについて説明していきましょう。

外貨預金よりFXが優れている3つの点

外貨預金よりFXが優れている点は3つあります。
具体的には

  1. レバレッジをかけて利回りを増やせる
  2. 利息が毎日もらえる
  3. 手数料が安い

順番に説明していきますね。

①レバレッジをかけて利回りを増やせる

まずは、FXはレバレッジをかけて利回りを増やせることについて説明していきます。
これまでの説明でレバレッジの仕組みを解説させて頂きましたが、このレバレッジを活用した場合その取引で得られるスワップポイントも単純にレバレッジの倍数分増えることになります。

例えば1豪ドル=100円だっとして100万円の証拠金を預けていたとします。
ある日の取引で豪ドルを1万通貨(100万円分)を保有していると、この場合レバレッジは1倍で1日あたり36円のスワップポイントがもらえました。
同条件で2万通貨(200万円分)にポジションの保有を増やせばレバレッジは2倍で、スワップポイントの受け取りは倍の72円になります。

このように同じ証拠金の範囲でもレバレッジを活用することで、スワップポイントもレバレッジの倍数に合わせて変化します。

それに対して外貨預金で同じく100万円の運用の場合、その100万円を豪ドルへ両替すれば100万円分の豪ドルを手にすることができます。しかし外貨預金の場合ではレバレッジという概念はないので、両替した金額以上の運用をすることができません。
よって同じ資産を用意していたとしても、レバレッジを利用できるFXのほうが狙える金利が大きくなるということですね!
以上の理由から、外貨預金よりFXが優れていることがわかりますね!

②利息が毎日もらえる

次に、利息が毎日もらえることについて説明していきます。
スワップポイントの説明の際に、「FXでは金利の低い通貨を売却して金利の高い通貨を購入すると、通貨間の金利差を毎日少しずつ受け取ることができます。」と説明させて頂きました。このようにFXでは金利差がある外貨を保有しているだけでスワップポイントが毎日発生します。

それに対して外貨預金の場合は、基本的に定期預金になるため金利の受け取りは満期になって初めて引き出すことができます。
満期になるまでは基本的に解約できないことが多く、ただただ満期を待つしかないのです。 しかし利息を多く得るために長期間預けていると、期間が長くなるほど為替変動のリスクを受ける可能性も高くなります。
FXであれば好きなタイミングで通貨の保有をやめることができるので、為替変動で利益が出た時点で払い戻すこともでき、為替レートが不利な方向に動いた場合でも素早く対応することで損失を抑えることもできます。
利息が毎日もらえること、通貨保有を継続するかの選択を自分で決められることで、これだけの取引の自由が生まれるということになります。

以上のことからみても、外貨預金よりFXのほうが優れているのがわかりますね!

③手数料が安い

最後に、手数料のことについて説明していきます。

外貨預金の手数料

外貨預金にかかる手数料は大きく分けて2つあります。 ひとつは日本円から外貨へ交換するときの為替手数料、もうひとつは外貨から日本円に戻すときの為替手数料です。

日本円から外貨に交換するときのレートをTTSといい、 貨から日本円に交換するときのレートをTTBといいます。
またこの中間のレートをTTMといい、銀行が1日の最初に「今日の為替レートはこちらを基準にします!」と、お客さんに提示するレートになります。
為替レートは本来1秒ごとに変化していきますが、こうした基準を決めることで業務を円滑に行うことができるようになっているのです。
そしてこの基準となるTTMに銀行ごとの手数料を上乗せしたレートが、TTSやTTBになります。

例えば仮に1豪ドルを外貨預金するときを考えてみましょう。

TTMが1豪ドル100円、TTSが1豪ドル101円、TTBが1豪ドル99円とします。
この場合、銀行で1豪ドルに交換するには101円が必要になり、その1豪ドルを円に戻すと99円になるということです。

為替変動が一切ないのにも関わらず、銀行の外貨預金をするだけで101円で買ったものが99円になるのです。
この差の2円(200銭)が銀行の手数料(儲け)になるということです。
本来であれば預金はもう少しまとまった金額からになりますが、預ける金額が数100万円などになる場合もあることを考えると、銀行の手数料の高さには驚くしかありませんね。

FXの手数料

FXでの手数料は大きくわけて2つあります。
ひとつは利用手数料、もう一つはスプレッドです。
利用手数料とは「口座開設手数料」「口座維持手数料」「取引手数料」などのことで、これらは現在のFX会社のほとんどが無料です。

ですので説明していくのはスプレッドですね。スプレッドとは売値と買値の差のことです!

例えば売値が1豪ドル=78.754円で買値が1豪ドル=78.761円であれば、
78.761-78.754=0.007円(0.7銭)でスプレッドは0.7銭になります。

このスプレッドは通貨ペアやFX会社によって変わってきますので、利用前に必ず確認しておきましょう!

100万円の運用を外貨預金で行う場合と、FXで行う場合の手数料比較

まずは外貨預金の場合をみていきましょう。

※2019年1月16日 三菱UFJ銀行窓口での外貨預金の取引レートで計算
TTS=80.04 TTB=76.04
日本円→豪ドル 1,000,000円÷80.04円=12,493.75豪ドル
豪ドル→日本円 12,493.75豪ドル×76.04=950,024.75円
1,000,000円-950,024円=49,976円

これは為替変動の影響が無いにも関わらず、手数料だけで49,976円もかかってしまっていることになります。

これに対してFXの場合は

※2019年1月16日 楽天FX 豪ドル0.7銭のスプレッドで計算
買値 78.107 売値  78.100
日本円→豪 1,000,000円÷78.107円=12,802.94豪ドル
豪ドル→日本円 12,802.94豪ドル×78.100=999,909.61円
1,000,000円-999,909円=91円

銀行窓口での外貨預金では49,976円かかっていた手数料が、 FXではたったの91円しかかかりません。この差はとても大きな差ではないでしょうか?
外貨預金の最大のデメリットはなんといってもこの手数料の高さにあります。
以上の理由からもやはり外貨預金よりFXのほうが優れているのがわかりますね!

まとめ: 名前に騙されず、中身をみるべし!

今回のまとめ
  1. 外貨預金は為替取引である。
  2. レバレッジをかけなければFXは外貨預金になる。
  3. レバレッジ、利息、手数料どの点をみても外貨預金よりFXが優れている。

ということで今回の記事では、外貨預金とFXの仕組みについて説明させて頂きました。
それぞれに仕組みの違いがあるわけですが、多くの場合FXのほうが外貨預金より賢くお金を運用できるということですね!
レバレッジ、利息、手数料どの面を見ても、FXのほうがとても優れていましたね!

今まで外貨預金をしておくのが1番良い方法だと思われていた方も、今回の記事でFXのほうが優れていることに気づいて頂けたのではないでしょうか?
もし銀行の窓口で外貨預金を勧められた場合は、今回の記事を是非とも思い出して頂きたいですね。

またこの記事で初めて、外貨預金やFXについて知られた方は実際にFXなどで外貨を購入してみるのもいいかもしれませんね!
外貨預金とFXの仕組みをきちんと理解して、賢くお金を運用していきましょう!