こんにちは、マネ子です!
「投資信託」というお金の運用方法を知っていますか?
銀行や郵便局、証券会社などで取り扱っている金融商品のひとつですが、聞いたことはあっても実はよく知らないという人も多いかと思います。
今、預金の金利はとても低く、口座にお金を入れておいても増える見込みはありません。
そのお金を投資信託で上手に運用して少しでも増えたら嬉しいですよね!
投資信託の運営方法にはいろいろありますが、大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
これから投資信託でお金の運用をしたいと考えている人や、投資信託を始めたばかりでいまいち違いが分からない人は必見!
投資信託を行う上で必ず知っておくべきインデックスファンドとアクティブファンドの違いを分かりやすく解説していきます。
インデックスファンド・アクティブファンドの意味
インデックスファンドとは、投資信託の基準価額が特定の指数の動きに連動することを目指して運用を行うファンドのことです。パッシブファンドとも呼ばれます。
それに対してアクティブファンドとは、投資信託の基準価額が特定の指数を上回る運用成果を目指して運用を行うファンドのことです。
特定の指数というのは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などのことを指します。他にも外国株式や債券、REIT(不動産)など世界には様々な指数(インデックス)があります。
たとえば日経平均株価に連動することを目指して運用を行うインデックスファンドであれば、日経平均株価が1%値上がりすると、投資信託も1%値上がりします。
ここで気を付けたいのが、あくまで日経平均株価の動きに連動することを目指して運用をしているということです。
つまり投資信託の基準価額と日経平均株価の動きが完全に一致するというわけではありません。
パッシブ(消極的)ファンド=特定の指数の動きに連動する運用を目指す
アクティブ(積極的)ファンド=特定の指数を上回る運用を目指す
リスク・利回りはどう変わる?
インデックスファンドは特定の指数の動きに連動することを目指しているため、特定の指数を構成する銘柄を同じ比率で保有します。そのため市場変動の影響をそのままもろにうけます。
アクティブファンドは特定の指数を上回ることを目指しているため、ファンドマネージャーが銘柄やタイミングを選んで保有します。そのため、運用の成果はファンドマネージャーの腕にかかっているといえるでしょう。
短期的な利回りをみるとアクティブファンドの方が高くなることがありますが、長期的な利回りでみるとインデックスファンドが高いというのが事実です。
「毎月1,000円のおこづかいをもらっています!」という人と「先月は500円だったけど今月は3,000円もおこづかいもらっちゃった!」という人。
1年間でもらったおこづかいの金額を比べてみると平均して毎月1,000円のおこづかいをもらっていた人の方が多い金額をもらえたということです。
なかには長期的に見ても高い利回りを出しているアクティブファンドもありますが、その割合はなんと約2割…!
長期的に保有するのであれば、インデックスファンドを選んだほうが利益が出る可能性が高そうですね。
信託報酬の違いは?
投資信託でお金を運用する際にはいくつかの手数料がかかりますが、そのうちの1つが信託報酬と呼ばれる手数料です。
信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、だいたい年率0.2%~2.0%程度になります。
投資信託を持っている期間中、毎日差し引かれる運用管理費用のこと
毎日差し引かれるといっても、信託報酬は基準価額から自動的にひかれているため、購入時手数料や解約時の手数料のように直接支払うわけではありません。
インデックスファンドは、特定の指数に連動するように銘柄を保有するだけのシンプルなものなので、ファンドマネージャーが組み入れる銘柄を細かく分析・選択する必要がなく、低いコストで運用することができます。そのため、信託報酬は比較的低いです。
一方アクティブファンドは、ファンドマネージャーがそれぞれの銘柄を調べたり、保有するタイミングを考えたりしなければならないので、人件費などのコストがかかってきます。そのため、信託報酬は高くなる傾向があります。
しかし、信託報酬が高いからといって、利回りが高くなるというわけではないので注意しましょう。
信託報酬の差は数字だけで見るとわずかに見えますが、数%の手数料も、ちりも積もれば山となります。
投資信託を購入する際には、投資先だけでなく信託報酬もしっかりチェックしましょう。
イデックスファンドの信託報酬=比較的低い
アクティブファンドの信託報酬=比較的高い
運用にかかる手数料は安いに越したことはありません。
信託報酬が高いアクティブファンドはインデックスファンドに劣ると一般的には言われていますが、最近では手数料の安いアクティブファンドも登場しています。
インデックスファンドのメリット・デメリット
インデックスファンドのメリットはずばり分散投資で安定的な運用ができること!
TOPIX(東証株価指数)を例に見てみましょう。
TOPIXは東証一部に上場しているすべての銘柄を対象とした株価指数のこと。
現在、東証一部に上場している会社は2,130社あります。(2019年1月時点)
TOPIXに連動する動きを目指すインデックスファンドでは、これらの平均をとって運用するので必然的に分散投資されることになります。
A社の株価が下落したとしても、B社の株価が上昇していれば大きく損をすることがありません。
それが何千もの平均をとったものであれば、安定的な運用ができることは想像できるでしょう。
また、運用期間中はTOPIXの値動きを確認するだけで、投資信託の運用状況も確認することができるので、膨大な数の株価の値動きを一つ一つチェックする必要はありません。
デメリットとしては、大きく損をすることもない反面、大きなリターンを期待することができないということです。
インデックスファンド=ローリスク・ローリターン
アクティブファンドのメリット・デメリット
アクティブファンドのメリットは短期間で大きなリターンが期待できること!
最初に説明したように、アクティブファンドは投資信託の基準価額が特定の指数を上回る運用成果を目指しています。
金融資産運用の専門家たちが、様々な情報を集めて、これから成長が見込める銘柄を保有したり、株価が割安のときに買い、割高になったら売却するなどタイミングを見極めたりします。
そういった個人ではなかなか難しい判断をプロがしてくれるので、大きな利益が出る場合もあります。
さらに銘柄が種類豊富なので、自分の目的に合った投資ができるということも挙げられるでしょう。
デメリットとしては、手数料などのコストが高いため、必ずしも大きなリターンが得られるわけではないということです。
アクティブファンド=ハイリスク・ハイリターン
まとめ: リスクとリターンのバランスを取りながら選ぶべし
リスクを小さくしたい初心者はインデックスファンドでOK。利益を大きく取りたいなら、過去の実績等を含めて見つつアクティブファンドへ。
投資信託は預金と違い、元本割れのリスクがあります。
少しでもリスクを小さくしたい初心者はインデックスファンドを選ぶ方がよいでしょう。
また、余裕資金での運用を考えていて、利益を大きく取りたいなら、過去の実績等を含めて見つつアクティブファンドへの投資を考えてみてもいいかもしれません。
投資信託は、ファンドマネージャーという投資のプロに運用を任せるものなので、初心者にも挑戦しやすい金融商品です。
リスクとリターンのバランスをよく考えて、無理のない資産運用をしましょう!