こんにちは、マネ子です!
今回のテーマは、「金利の種類」。
金利には「単利」と「複利」の2種類がありますが、資産運用で有利になるのは圧倒的に「複利」。
- 「なんで複利が有利なの?」
- 「そもそも単利とか複利ってどういうこと?」
と思ったあなた!
本記事で、単利と複利の違いについてわかりやすく伝えていきます。
金利の違いを理解し、複利のパワーで雪だるま式に資産を増やしましょう!
単利とは?
単利とは、最初に預けた金額にのみ利息がついていくこと。
たとえば、1,000万円を単利0.1%で3年間預けた場合の利息を見てみましょう。
- 1年目……元本1,000万円+1万円
- 2年目……元本1,000万円+1万円+1万円
- 3年目……元本1,000万円+1万円+1万円+1万円
3年間でついた利息は、合計3万円です。
元本1,000万円はそのまま、単純に利息0.1%分(1万円)が積み重なっていくんですね。
単利型の金融商品
単利型の金融商品には、次のようなものがあります。
3年未満の定期預金 | 1ヶ月・6ヶ月・1年など期間を選んで満期まで預け入れる預金方法。最長10年だが、3年未満だと単利であることが一般的。 |
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債券 (国債、地方債、社債など) |
国や地方公共団体、会社などが事業に必要な資金を借り入れるために発行する有価証券のこと。 |
毎月分配型投信 | 1ヶ月ごとに決算をおこない、収益の一部を「分配金」として分配する運用方法。 |
複利とは?
複利とは、ついた利息を元本に組み入れて利息をつけることをいいます。
1,000万円を複利0.1%で3年間預けた場合の利息を見ていきますね。
- 1年目……元本1,000万円+1万円
- 2年目……元本1,001万円+1万10円
- 3年目……元本1,002万10円+1万20円
3年間でついた利息は、合計3万30円です。
同条件でも「単利の場合より30円多い」ですね。
1年目までは単利と変わりませんが、2年目・3年目で元本そのものが増えていることに気づいたと思います。
1年目以降についた利息がどんどん元本に組み入れられ、翌年はその増えた元本に対して利息がつく、というしくみなんですね。
現在は低金利なので「0.1%」として計算しましたが、金利が上がれば上がるだけ、期間が長くなれば長くなるだけ利息の額に差がつきます!
複利型の金融商品
複利型金融商品には、次のようなものがあります。
3年以上の定期預金 | 3年以下の定期預金だと単利がほとんどだが、3年以上だと複利が適用されるものが多い。 |
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再投資型の投資信託 | 支払われた分配金を自動的に同じファンドに再投資するタイプの投資信託。複利効果を得やすいというメリットがある。 |
貯蓄型保険 | 掛け捨てではなく、満期時や解約時に払戻金があるタイプの保険。月々の保険料は掛け捨てと比較して高額。 |
72の法則とは?
72の法則とは、「元手の資金を2倍にするために必要な年数を計算できる法則」のこと。
72÷金利≒元手の資金を2倍にするために必要な年数
たとえば、金利1%で運用した時は72÷1=72となり、約72年の期間が必要ということ。
同様に、金利2%なら約36年、金利3%なら約24年で元手の資金は2倍になります。
また、もし「ある期間で元手の資金を2倍にするために必要な金利」を知りたければ、72をその期間(年)で割れば良いんです。
たとえば、
「10年間で100万円を2倍にしたいなあ。金利何%で運用すれば達成できるんだろう?」
と考えたら、
72÷10≒7.2
と計算し、「約7%」の運用利回りが必要なんだと分かります。
ちなみに、72の法則は「複利」の運用利回りにもとづく法則です。
100の法則とは?
単利の場合を知りたければ「100の法則」が使えます。
100÷金利≒元手の資金を2倍にするために必要な年数
単利1%で元手の資金を2倍にするために必要な年数を知りたい場合は、100÷1≒約100年必要だと導き出せます。
同様に、単利2%なら100÷2≒約50年、単利3%なら100÷3≒約33年と計算できますね。
では「72の法則」と「100の法則」を使って、元手の資金を2倍にするために必要な年数を計算したものを比較してみましょう。
利息の付き方によってお金の増え方が大幅に変化することが分かりますね!
利息のつき方でお金の増え方は大きく変わる。単利より複利が効率的にお金を運用することができる。
まとめ:運用するなら単利よりも複利!
- 「単利」では、最初に預けた金額(元本)にしか利息がつかない
- 「複利」では、ついた利息を元本に組み入れて利息をつけていく
- お金の運用は「複利」を選択すべし!
利息のつき方によってお金の増え方が大きく異なることが分かりましたね。
単利は期間にかかわらず一定の金額が増えるだけですが、複利は雪だるま式にお金が増えていきます。
ただし短期間・低金利では複利の効果は薄いです。
複利の効果をなるべく高めるには、長期・高金利での資産運用がベストです。