資産運用

投資におけるリスクってどんな種類がある?資産運用におけるリスクをまとめてみた!

こんにちは、マネ子です!

今回は、投資をするにあたって避けることのできない「リスク」のお話です。

みなさんは「リスク」と聞くと「危ない」「危険なこと」というイメージがあるかもしれませんが、投資におけるリスクというのは決してそれだけではありません。

みなさんがリスクを正しく理解したうえで資産運用ができるように、今回も詳しく解説していきます!

リスクは危険なことじゃない

まず、投資におけるリスクというのは「損をすること」「お金が減ってしまうこと」というわけではありません。

投資におけるリスクというのは「お金が増えるか減るか分からない、不確定さ」「損益の変動幅」のことを指します。

例えば、日本の国債に投資をした場合、日本という国が破綻しない限りほぼ確実に利息と元本は手に入ります。日本という国が破綻してしまう確率はゼロではないにしても、かなり低いといえるでしょう。これは比較的、リスクが小さい投資です。

一方、株式に投資をした場合、その会社が倒産しない限り配当が手に入り、売却すれば相場によってはプラスになったりマイナスになったりします。相場は常に動いているため、タイミングによってどちらに振れるかわかりません。国債に比べれば、リスクが大きい投資と言えるでしょう。

リスクとリターンは、言わば表裏一体の関係!

小さなリスクしか許容できないのであればリターンはそれなりしか期待できず、大きなリスクを許容できるのであればそれ相応のリターンも期待できる!

リスクの種類

では、投資を行う上でどのような種類のリスクがあるのか見てみましょう。

価格変動リスク

価格変動リスクとは市場での取引価格が上がったり下がったりと変動することで、投資資産の価値が変動する可能性のことです。

金融商品の価格は、世界情勢、経済環境、社会状況、金利、為替、株価など、様々な要因によって変動します。

投資をするうえでは当たり前のリスクといえるでしょう。

為替変動リスク

為替とは「円とドル」「円とユーロ」など、異なる通貨を交換することです。この異なる通貨を交換する際の価格を為替レートといいます。

為替変動リスクとは、ある国の通貨の価値がほかの国の通貨の価値に対して変動し、外貨建て資産の価値が変動する可能性のことをいいます。

通貨は需要と供給により価格が変動するため、基本的にはある国の通貨がたくさん買われるとその通貨の価格は高くなります。

為替は相対的に価格が決まります。円とドルで考えると、円が高くなればドルは安くなり、円が安くなるとドルが高くなるということです。

流動性リスク

流動性リスクは換金したいときに換金できない、換金したくても自分にとって不利な条件でしか換金できなくなる可能性のことです。

株式であれば、いつでも市場で自由に売買できるので流動性リスクは比較的小さいですが、実際の土地や建物だったら、買いたいという人が見つからなければ換金はできません。不動産投資は流動性リスクが高い投資といえるでしょう。

金利変動リスク

金利変動リスクとは、金利の変動によって資産価値が変動する可能性のことをいいます。

金利変動リスクに大きく関わってくるのが債券です。

一般的に金利が上昇すると債券価格は下落し、金利が下落すると債券価格は上昇します。

金利2%、元本100円、5年満期のA債券は満期になると110円受け取れます。

これを中途売却しようと考えたときに、金利が上昇していて

金利3%、元本100円、5年満期のB債券が出ていたとします。

金利2%のA債券は、金利3%のB債券に比べて魅力がないので誰も買わないですよね。

金利3%のB債券は満期になると115円受け取れますから、元本(100円)から金利の差額(5円)を引いて、95円に値下げすればA債券は買ってもらえるということになります。

これが、金利が上昇すると債券価格が下落する仕組みです。

信用リスク

信用リスクとは、有価証券の発行体が利息や元本を支払うことができなくなる可能性のことです。

日本の債券であれば、日本が破綻すると元本が戻らなくなります。

株式投資であれば、株式を発行している会社が倒産すると元本は戻りません。

銀行というのは、一般的に信用度が高いのでみなさんお金を銀行に預けていますよね。

でも実は、銀行にも信用リスクというのはあります。

投資は怖いので銀行の預金にお金を置いておくという人もいますが、銀行も破綻してしまえば預金は戻りません。(正確には、1,000万円とその利息までは保護されるという法律があります。)

投資における信用リスクについては、信用格付け会社という会社が、国や企業を評価しているものがあるので、それを参考にすることもできます。

カントリーリスク

カントリーリスクというのは、投資をする対象となる国や地域の状況の変化に応じて、資産価値が変動する可能性のことです。

その国の政治や経済、社会状況の不安定さや混乱によって影響を受けることがあります。

国や都市が破綻するなんてそうそうないだろうと思うかもしれませんが、調べてみると実は結構あります。

日本では北海道の夕張市が多くの赤字をかかえ財政破綻したのが記憶に新しいかと思います。

金融商品によって関係するリスクは変わってくる

投資をする金融商品によって、どのようなリスクがあるのかというのは変わってきます。

一見、大きな利益が出そうな商品でも、その商品に投資をすることにはどういったリスクが伴うのかをしっかり理解しておかないと、思わぬところで悪影響を受けるかもしれません。

逆に、どのような商品にどのようなリスクがあるのがを知っていれば、自分が許容できないリスクの商品には投資しないというように、事前にリスクを回避するということもできます。

たとえば「外貨預金は金利が高い」という情報だけで「預金なのに金利が高いんだ!」と申し込みをした直後、大きく円安に振れてしまったら解約したいのにできない!なんて状況になってしまいますよね。

そんなことにならないよう、リスクというのはしっかりと確認しなければならないものなのです。

近年は実に多くの金融商品が販売されており、商品内容も複雑なものがたくさんあります。商品内容をよく理解しないで申し込むのは危険なので、リターンだけをみるのではなくリスクもしっかりと確認するようにしましょう。

考えられるリスクに対処すること

そもそも、投資というのは余裕資金で行うことが前提です。

極端なことをいえば、無くなっても困らないお金ですることが望ましいでしょう。

もちろん、お金は大切です。「無くなってもいいお金なんてない!」という人がほとんどだと思います。

しかし、投資をするには必ずリスクが伴います。

リターンを得るために、リスクが存在するのです。

「このお金が無くなってしまったら明日食べるお米も買えない!」というようなお金で投資をするべきではないのです。

まとめ:正しいリスクの意味を理解し、うまく付き合うことが大事

今回のまとめ

投資におけるリスクとは損益の変動幅のこと。自分がどの程度の変動幅を取れるのかを考えて投資をしよう!

投資の世界有名な格言に「たまごは一つのカゴに盛るな」という言葉があります。

これは、たまごを一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時にすべてのたまごが割れてしまうが、いくつかのカゴに分けてたまごを盛っていれば、1つのカゴを落としたとしても他のカゴのたまごは守られるという意味です。

つまり、投資をするうえではリスクを分散させたほうがいいという教えです。

いくらリターンが大きい商品であったとしても、決してそれだけに投資をするということはせず、分散投資を基本として考え、許容できるリスクの範囲内で投資をするのがいいでしょう。