こんにちは、マネ子です!
早速ですが、みなさんは「金地金」をご存知ですか?
投資目的以外にも、コレクションや税金対策、節税のために購入する人もいるという金地金。
金を保有しているのは決して貴族や大富豪だけではありません。
一般の人でも金を購入することは難しくないんですよ!
今回、金地金を初めて知ったという人も、この記事を読めばちょっと興味が湧いてしまうかも⁉
今回は知られざる金の世界を紹介しちゃいます!
金地金(インゴット)とは?
「金地金」の読み方は「きんじがね」です。
「地金(じがね)」とは金属を扱いやすいように溶かして固めたもののことで、金以外にも銀地金やプラチナ地金などがあります。
「金地金」は簡単に言えば金塊のことで「ゴールドバー」「インゴット」「金の延べ棒」などとも呼ばれています。
一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、昔から映画や漫画の世界では財宝の象徴として登場することがありますよね。
実際に、現実世界でも金地金を購入することができるのは知っていますか?
金地金は金属メーカーや地金商から直接購入したり、一部銀行でも購入することができます。
金の価値は世界共通ですが、同じ重さの金地金でも純度が違えは価値が変わります。
初心者には本物の金かどうかを見分けることが難しいので、金を購入する場合には信頼できるところから購入するなど、十分な注意が必要です。
金に投資するとどうなるの?
金を購入するメリットは以下のようなものがあげられます。
- 金の価格が値下がりしたときに購入すると利益が得られる
- 5gから購入(少額で購入)することができる
- 購入手数料がかからない
- 金融危機には価値が上がる
- 信用リスクがないの価値がゼロにならない
- 長期保有で利益に対する税金が半分になる
金の価格は日々変動しています。例えば、1gあたりの金地金の価格は、税込小売価格で5,114円です。(2019年3月1日時点)安い価格で購入し値上がりしたときに売却すれば単純に差額が利益となります。
金地金は5g、10g、20g、50gの小さいコインバーと呼ばれるものから、100g、200g、300gのスモールバー、500gのグラムバー、1kgのキロバー、12.5kgのラージバーと、様々な種類で販売されています。一番小さいものであれば、2万5千円程度から購入可能ということですね。
金地金は投資信託のように継続的に手数料がかかるものではありませんが、500g未満の金地金を購入する際には地金代金とは別にバーチャージと呼ばれる手数料がかかることがあるので注意しましょう。
また、金融危機には金の価値が上がったり、通貨と違い金そのものに価値があるため、金の価値がゼロになるということがないものメリットといえるでしょう。
さらに、金の利益は保有期間が5年を超えると長期譲渡として扱われ、課税対象となる金額が半分になり、支払う税金が大きく減るという税制面での優遇もあります。
デメリットとしては以下のようなものがあげられます。
- 元本割れすることがある
- 盗難リスク
- 為替変動リスク
- 好景気には価格が下がる
- 利子や配当がない
- 売却時の利益には課税される
金の価格は日々変動しているため、購入後に金の価格が下がる場合もあります。価格が下がったタイミングで売却してしまうと元本割れということになってしまうので、売却する際には購入時よりも値上がりしているタイミングをみることが重要です。
また、金地金は銀行の預金などとは違い、現物の金を手元に置くことになるため、盗難リスクというものがあります。保管する際には自宅の金庫で保管するか銀行の貸金庫など、厳重に保管できる方法を考える必要があるでしょう。
日本の金価格はドル建ての金価格を円に換算しているものなので、為替レートの影響を受けますが、これは金に限ったことではなく、海外資産に投資をする商品全般にいえることですね。
その他にもデメリットとして、好景気には金の価格が下がる傾向にあったり、株式投資などとは違い配当がないということがあげられます。金地金の保有期間中には税金がかかることはありませんが、売却時の利益には税金がかかることもあるので注意が必要です。
様々な金の購入方法
金地金のほかにも金を購入する方法はいろいろあります。
1つめに、金貨を購入するという方法。
金地金と比べて、少額から購入することができます。デザイン性も高く、観賞用としてコレクションされる方も多くいます。しかし、鋳造コストがかかってくるために金地金に比べると割高になる傾向があります。
2つめに、金ETFで購入するという方法です。
証券会社を通じて、金に投資をするというものです。運用はプロにお任せするので特に自分で管理するということはありません。しかし、実物の金を手元に置くことはできないので金を買っているという実感は味わえないかもしれません。
3つめは、純金積立で金を少しずつ購入していくという方法です。
積立式で毎月購入していくので、金の価格変動リスクを分散させることができます。一定額積立ができれば現物の金を引き出すことも可能です。
純金積立は取得コストを低く抑えることができる一方で、長期投資を前提とする方法なので短期間で利益を得ることは難しいでしょう。また純金積立をしている間は年会費などの手数料もかかってくるため、実物の金をもつことに比べるとデメリットになるといえるでしょう。
金そのものを保有する以外にも、金を購入する方法はいろいろある!
金の価格は需要と供給
金自体の価格変動に加え、金は米ドルで取引されるため、日本の金相場は為替によって変化します。輸入品と同じで、ドル安円高になると金の価格は安くなり、反対にドル高円安になると金の価格は高くなります。
また金を保有していても利子や配当はつかないため、金利の変動によっても金の価格は変動します。預金などの金利が高い時には金の価格は下がり、金利が下がった時には資産を守りたいと考える人たちが金を購入するため金の価格が上がります。
さらに、戦争やテロが起きて世界情勢が悪化した際にも、金の価格は変動します。情勢が悪化した国の通貨は信用が落ち、信用リスクがない金を購入したいと考える人が増え、結果的に金の価格は上がります。
このように金の価格はゼロにはならず、急激に価格が上昇したり下落したりしないものの、需要と供給によって日々変化しているのです。
様々な要因によって相場が変動する金の価格は、初心者には動向を予測するのは難しいといえます。
投資対象として金を保有することを考えるのであれば、資産の全てを金に投資するのではなくリスク分散の1つとしてポートフォリオに組み込むのがおすすめです。
まとめ:金投資は守りの資産
- 金地金は誰でも購入することができる
- 金を保有することで価値がゼロになることはないが、インカムゲインを得られるわけではない
- 金を保有するなら投資の主軸としてではなくリスク分散の1つとして考えるのが良い
金はそれ自体に価値があり、美しさはもちろん、価値の安定性や希少性などから昔より重宝されてきたものです。
戦争やテロが起きて世界情勢が悪化した際にも価値がなくなることが無いため「有事の金」ともいわれています。
一方で、金は何かを生み出すということはなく、長期的にみると大きな利益を得るには向いていない投資方法といえるでしょう。
とはいえ余裕資金での投資と考えれば、価値の安定性を見据えて、金地金を保有することは決して悪くありません。
金地金を保有するのであれば、守りの資産として長期保有を前提に少額から購入するのがいいでしょう。