お金の知識

【元号改正】元号が令和に!元号が変わる時には詐欺に注意!お金を騙し取られないためにできること

こんにちは、マネ子です。

今年5月1日、元号が「平成」から「令和」へ変わりましたね。

数十年に一度の改元をきっかけに、気持ちを新たにしたという人も多いのではないでしょうか?

しかし全国では、改元に便乗したさまざまな詐欺が発生!

かなしいことに、被害に遭った人も出ています……。

そこで今回は、元号改正に便乗した詐欺の手口をいくつかご紹介します。

あなたの大切なお金をだまし取られないために、どんな詐欺の手口があり、何に気をつければいいかをいっしょに見ていきましょう!

全国で元号改正に便乗した詐欺が多発中!

令和になって間もないですが、元号改正に便乗した詐欺が全国で多発しています。

手口はさまざまですが、特に多いのが高齢者を狙った詐欺。

今回の元号改正だけでなく、来年には東京オリンピック、2025年には大阪万博など国民の関心が集まるイベントが控えています。

ということは、残念ながら新たな詐欺の手口が出てくることでしょう。

詐欺の手口は時代とともにうつりかわっていくものですが、少しでも「ん?」「あやしい」と違和感を感じたら自分で調べて確認することが大切。

具体的にどんな詐欺の手口があるのか、次章以降で解説していきます!

詐欺手口1.なりすましメールで個人情報が抜かれる

1つ目は、携帯電話会社のなりすましメール。

「新元号にともない、新プランへの移行が必要です」という偽の案内メールが届き、メールに貼られたURLからサイトにアクセスすると個人情報が抜かれ、迷惑メールが何通も届くというような内容です。

これを受けてdocomoは公式ホームページに「新元号・改元に便乗した詐欺にご注意ください」とする注意喚起を掲載。

ドコモからの連絡を装って「新元号が発表されdocomoは生まれ変わります。」という内容のメールを送り、無関係のURLにアクセスさせる、なりすまし詐欺事例が報告されています。このようなメールを受信しても本文中のURLリンクをクリックしたり、個人情報を入力しないようご注意ください。
引用元:docomoあんしんセキュリティ

同様の注意喚起は、他の携帯会社からも発表されています。

もし同様のメールを受け取っても、本文中のURLをクリックしたり、個人情報を入力したりしないようにしましょう!

詐欺手口2.キャッシュカードと暗証番号を送付させる

2つ目は、金融庁職員と偽って「改元にともなってキャッシュカードの交換が必要です」とし、高齢者からキャッシュカードと暗証番号をだまし取るという手口です。

この手口は新元号が発表された後から出始め、約400万円の被害も出ています!

(70〜80代の女性)5人は金融機関の職員をかたる男らから電話で、「元号が変わるのでカードを新しくする必要がある」などとする嘘の説明を受け、自宅に来た男らにカードを渡して暗証番号も教えた。計約400万円が引き出されたという。
引用元:産経WEST 改元詐欺にご用心 「新元号でキャッシュカード変わる」高齢者被害

同様の被害報告を受け、国民生活センターは実際の相談事例を公開するとともに、ホームページに注意喚起を掲載しました。

共通するのは「金融職員」や「銀行員」「警察官」を名乗っていることです。

銀行員を名乗る電話で「元号が変わるので通帳等の変更が必要」と言われ、来訪した警察官と銀行員を騙る人に通帳等を渡してしまった。
(2019年4月受付 契約当事者:50歳代、男性)
引用元:国民生活センター

キャッシュカード詐取以外にも、国民生活センターは下記のような詐欺への注意を促していいます。

天皇陛下の退位に便乗して、アルバム、掛け軸等の購入を電話で持ち掛けられたとの相談が寄せられています。中には長時間に渡って勧誘された、断っているのに執ように勧誘されたという強引なケースもあり、注意が必要です。
引用元:国民生活センター

国民生活センターは、もしこういったトラブルに巻き込まれてしまった場合は、早めに自治体の消費生活センター等に相談するよう促しています。

詐欺手口3.アカウントが乗っ取られる

3つ目は、ショッピングサイトやSNSなどのアカウントが乗っ取られる詐欺です。

どんな手口か見ていきましょう。

まずは、ショッピングサイトやSNSサイトを装って、「改元に伴いアカウントの更新が必要です」という内容のメールが送られてきます。

メールに記載されているURLをクリックすると、公式そっくりのログイン画面が表示されます。

「あ、見慣れたページだ。やっぱり本物だな」

と思ってID・パスワードを入力しログインしてしまうと、アカウントが乗っ取られてしまうというもの。

手口自体は2018年夏頃に話題になった、偽・佐川急便ホームページ事件に似ていますね。

画像引用元:NHKニュースWEB 本物そっくり!?「偽・佐川」に厳重注意を!

ニュースで見た人も多いでしょうが、これは「佐川を名乗る送信者から不在届メールが届き、メールに記載されているURLをクリックすると本物そっくりの偽サイトに誘導される」という詐欺。

案内に従ってアプリをインストールすると、知らない人からたくさん電話がかかってきたり、自分のスマホから他人へ勝手に迷惑メールが送られてしまったりするんです。

実はこれ、「スミッシング」といわれる詐欺の手口なんです。

SMS=ショートメッセージを利用して、不正なウェブページに誘導する「スミッシング」と呼ばれるフィッシング詐欺の手口です。
引用元:NHKニュースWEB 本物そっくり!?「偽・佐川」に厳重注意を!

巧妙なスミッシングにだまされないために、「少しでも怪しいなと感じたらクリックしない、インストールしない」が鉄則ですが、加えて下記のことに注意しましょう。

スミッシング詐欺にあわないための対策
  • アプリは公式アプリストアからのみダウンロードする
  • セキュリティ対策ソフトを入れる
  • 注意喚起が出ていないか、企業の公式ホームページで確認する

まとめ:元号改正に伴い何かを変更する必要はなし!

今回のまとめ
  1. 改元に便乗した詐欺が発生している
  2. 手口はさまざまだが、「元号改正に伴い何かを変更する必要はない」と覚えておく
  3. トラブルに巻き込まれてしまったら、警察や消費生活センター等にすぐ連絡

改元に便乗した詐欺が相次いでいますが、改元にともない何かを変更したりダウンロードする必要はありません。

  • 届いたメールに対して返信
  • 指示されたURLからログイン
  • 届いたハガキの電話番号への電話

などはおこなわないよう注意しましょう!

今後も、東京オリンピックや大阪万博など、国民が注目するイベントに便乗した詐欺の発生が予測されます。

流行している詐欺の手口に対する感度を高めつつ、不安なら自分で調べて確認するよう心がけましょう!