こんにちは、マネ子です!
この記事では、「災害が起こった時、お金はどうするの!?」というお話をしたいと思います。
震災が起こった時、食料や生活品を調達するために現金が必要ですよね。
でも、通帳もキャッシュカードもないのに、どうやってお金を確保したらいいの!?と悩んでしまう人は多いです。
ということで、災害が起こってしまった時にお金を確保する方法について掘り下げていきましょう!
Contents
被災をして通帳・印鑑・キャッシュカード等が無くなってしまった場合
災害が起こった時、慌てて家を飛び出してしまうことはよくあります。
避難所について一安心したものの、お金を持っていないことに気が付いて、「どうしよう」と不安になってしまう人もいるでしょう。
被災した場合、家族の食料を買ったり、移動のために車にガソリンをいれたりしなければなりません。
お金がないと、すごく不安ですよね。
しかし、安心してください。
災害が起こった際、通帳・印鑑・キャッシュカードがなくても本人確認ができれば、お金を引き出せる仕組みがあります。
本人確認というのは、本人確認書類を使って口座を所持している本人かを確認すること。
本人確認書類は以下の通りです。
・運転免許証
・健康保険証
・国民年金手帳
・児童扶養手当証書
・母子健康手帳
・住民基本台帳カード
・パスポート
・外国人登録証明書
本人確認書類があれば、通帳・キャッシュカードがなくても引き出せますし、印鑑がなくても拇印で大丈夫です。
実際、東日本大震災の時は銀行・信用金庫・郵便局において、預金通帳。キャッシュカード・印鑑がなくても本人確認書類を使って預金が引き出せました。
しかし、慌てて家を飛び出した場合、本人確認書類すら持っていないということもありますよね。
本人確認書類を持っていない場合でも、口頭による本人確認ができればお金が引き出せる場合があります。
ちなみに、預金通帳やキャッシュカードがなくてもお金が引き出せるのは、災害時の緊急事態の場合のみです。
通常時には預金通帳やキャッシュカードがないとお金は引き出せないので注意してください。
避難先にいつも利用している金融機関がない場合
災害が起きたとき、避難所へ避難する人が多いと思います。
しかし、避難している場所に自分が取引している金融機関がない場合がありますよね。
預金通帳やキャッシュカードを持っていたとしても、自分の口座のある金融機関がないんじゃお金は引き出せないと不安になってしまう人もいるでしょう。
実は、大規模災害時の特例措置として、取引している金融機関でなくても、引き出しに応じてもらえる場合があるんです。
実際に、東日本大震災の時は被災地域に所在する金融機関以外の金融機関窓口からでも預金の引き出しは行えました。
東日本大震災の場合は、以下の通り預金が引き出せました。
対象となる預金 | 普通預金や当座預金 ※定期預金については取引銀行に問い合わせる |
---|---|
払戻し金額 | 法人・個人とも1日10万円 |
取扱時間 | 受付銀行の営業店の平日営業時間内 |
取り扱いに必要な書類 | 預金証書・通帳、印鑑、本人確認書類 ※本人確認ができれば払い戻し可能 |
注意点 | 通常よりも時間がかかる、翌営業日の取り扱いとなる場合も 取り扱いのない店舗もある |
参考:全国銀行協会「東日本大震災において被災された方による取引金融機関以外での預金の払戻しについて」
また、取引のある金融機関以外の窓口からお金を引き出す方法は以下の通りです。
①自分:払戻し依頼書を作成し、本人確認を行う
②受付銀行:取引金融機関に払戻し依頼書の内容を伝える
③取引銀行:払戻し可否を連絡、資金を送金する
④受付銀行:預金を払い戻す
災害時は、このような流れでお金を引き出せます。
本人確認書類がない時も、お金の引き出しが可能な場合があります。
迷った時は、必ず金融機関に問い合わせて不安を解消しましょう!
避難するときには身分証明書も
災害時は、自分や家族の安全の確保が最優先です。
そして、余裕があれば本人確認のための身分証明書を持っていきましょう。
しかし、とっさに「スマホを持っていかないと!」とスマホを手に取る人は多くても、なかなか身分証明書まで意識がいかない人も多いんです。
藤倉コンポジットの調査による「災害時、避難先に次のどちらか片方しか持っていけないとした場合、どちらを選びますか?」という質問に対しての回答がこちら!
●災害時の避難先へどちらを持っていくか?
スマホ61% > 通帳39%
スマホ55% > 身分証明書45%
このアンケート結果によって、多くの人が通帳や身分証明書よりもスマホを優先することが分かります。
その理由も明確。
災害時、固定電話もテレビも使えない状態で、頼れるのはスマホだからです。
スマホがなければ、家族の安否確認も、災害状況の把握もできません。
さらに、スマホがあれば暗闇を照らすことだってできます。
以上のような理由で、通帳や身分証明書よりもスマホが大事と考えるわけです。
でも、スマホと一緒に通帳や身分証明書も持っていきましょう!
防災グッズの中に現金も準備しよう
災害が起きた時、お金がすぐに引き出せない場合に備えて、防災グッズの中に現金を準備しておくのがおすすめです。
普段はキャッシュレスで買い物している、という人でも、もしもの時のために現金を用意しておきましょう。
なぜなら、災害時は停電が起こる可能性も高いので、クレジットカードを認証する機械が使えなくなってしまう場合が多いからです。
東日本大震災の時は、震災の翌日に営業したスーパーもありましが、クレジットカードは使えず、支払いは現金のみでした。
しかも、たくさんの人が現金で利用するため、おつりがなくなってしまうという事態にも陥りました。
つまり、防災グッズの中に入れておく現金は、1万円札だけではなく千円札や小銭も用意しておいた方がよいということです。
震災の数日後には、移動式のATMが巡回してくる可能性もありますが、お金を引き出すために長時間並ばなくてはならないので、やはり現金を用意しておきましょう。
「避難所にいても現金は必要なの?」と思われるかもしれません。
しかし、避難所生活は予想以上に長引く可能性もあります。
食料だけでなく、衣類や簡易的な生活家電も必要になることもあるでしょう。
また、親戚の家を点々とする場合も、車のガソリン代が必要です。
被災した際は、想像以上にお金が必要になる場面が多いため、防災バッグに現金を用意しておきましょう。
まとめ:災害時には金融機関での特例措置がある!
災害時はキャッシュカード・通帳がなくてもお金が引き出せる
本人確認書類がなくても、口頭による本人確認も可能
余裕があれば、身分証明書を持って避難所へ行く
防災グッズの中には現金を入れておく
ということで今回は、災害が起きたときにお金はどうするの?という疑問を解説しました。
災害時は、食料や衣類の確保など意外とお金はかかってしまうもの。
銀行や信用金庫、郵便局では通帳やキャッシュカードがなくてもお金が引き出せます。
しかし、すぐには銀行も対応を行えない場合もあるので、現金は必要です。
普段は現金をあまり持ち歩かないという人でも、防災グッズの中にいくらかの現金を入れておきましょう。
また、もしもの時は身の安全が最優先ですが、余裕があれば身分証明書を持っておくのも大事です。
通帳や印鑑がなくなってしまったとしても、預金がなくなることはありません。
とにかく災害時は、自分や家族の安全を最優先に、冷静に行動しましょう。