こんにちは、マネ子です!
今日のテーマは「ETF」
まだまだ認知度が低く、聞いたことがない人も多いかと思います。
投資信託と株式投資の良いところを合わせ持つETFは、実は魅力的な資産運用方法の1つです!
ETFを知らない人でもしっかり理解できるように、丁寧に解説していきます。
Contents
ETFとはなにか?どんな特徴があるのか?
ETFとは、Exchange Traded Foundの略で上場投資信託のことです。
銀行や証券会社などの金融機関で一般的に販売されている投資信託に対して、ETFは証券取引所に上場している投資信託ということです。
インデックスファンドのように特定の指数に連動する成果を目指して運用する投資信託ですが、証券取引所に上場しているので株式のようにリアルタイムで売買ができるという特徴があります。
特定の指数に連動するように運用(パッシブ運用)することで、その市場の平均値を目指した安定的な運用ができるんですね!
また本来であれば、投資信託の購入や売却は1日に1回しかできませんが、ETFは証券取引所の取引時間内であれば、株式と同様に購入や売却ができます。
ETFで資産運用をするにはまず、証券会社を通じてETFを購入します。すると、特定の指数に連動するように運用会社が運用してくれます。
ETFを保有している間、投資家は分配金を受け取ることができます。年に2回、分配金を出しているものが多いです。
そして、売却したいときには証券会社を通じて証券取引所に注文を出します。取引時間内であれば、いつでもOK。
ETFは特定の指数に連動する成果を目指すといいましたが、その特定の指数には様々な種類があります。
国内の株式なら日経平均株価やTOPIX、海外の株式ならNYダウやS&P500、その他にもコモディティ(商品)やREITなど、実に200種類以上。
特定の指数に連動する成果を目指すので、個別の株式に投資をするよりは分散投資ができ、安定した成果を出すことが期待できます。
ここまでの説明で、ETFと投資信託のインデックスファンドはすごく似ているということが分かったと思います。
では、次の章ではETFと通常の投資信託の違いをみていきましょう。
ETFと通常の投資信託・株式の違い
ETFを購入するには証券会社の口座が必要になります。通常の投資信託のように銀行では購入できないので注意してください。
また通常の投資信託は前日の基準価額で売買しますが、ETFは市場が開いている時間であればいつでも取引ができるため市場価格での売買となります。
通常の投資信託もETFも、運用中には信託報酬という手数料がかかります。この手数料は銘柄によって変わりますが、通常の投資信託よりもETFのほうが安い傾向にあります。
なぜかというと、ETFは特定の指数に連動するように運用していくだけなので、銘柄を選んだり運用したりする人件費などのコスト抑えられるためです。
ここで、1つ疑問が浮かんできます。
ETFは投資信託の1種なので、投資信託としての「基準価額」という価格があります。
しかし、ETFは証券取引所に上場しているため、上場株式としての「市場価格」という価格もあります。
ETFに組み入れられている有価証券の時価評価に配当金や利息などの収入を加えた資産総額から、ETFの運用に必要な費用を差し引いた純資産総額を発行済口数で割って算出される1口あたりの値段。1日に1回算出・公表される。
投資家が取引所売買する価格のこと。リアルタイムで変化している。
少し難しい説明をしてしまいましたが、ETFには2つの価格があります。
実際に売買する際には市場価格での取引となるので、基準価額は直接関係しませんが、ETFの市場価格と基準価額が大きく乖離(かいり)している場合があります。これは、市場の値動きが需要と供給によって変動するために起こります。
ETFの市場価格を検証するためには、基準価額を参考にすることも重要です。
ETF | 通常の投資信託 | 株式 | |
取り扱い | 証券会社 | 証券会社・銀行など | 証券会社 |
売買価格 | 常に変動 | 前日の基準価額 | 常に変動 |
運用中の手数料 | 投資信託より安い | ETFより高い | 無し |
購入時の手数料 | 委託手数料 | 販売手数料として1~3%程度(無料のものもある) | 委託手数料 |
解約時の手数料 | 委託手数料と信託財産留保額として0.3%程度かかるものもある | 信託財産留保額として0.3%程度かかるものもある(一部解約手数料がかかるものもある) | 委託手数料 |
分配・配当 | 分配金は課税、元本払戻金はそもそもなし | 普通分配金は課税、元本払戻金は非課税 | 配当金は課税 |
ETFも投資信託の一種ではありますが、このような違いがあります。
委託手数料については、購入方法によって0円~数百円と異なります。
投資で利益を出すために、手数料は安いに越したことはありません。NISAを利用すると手数料が優遇される証券会社も多くあるので、しっかりチェックしておきたいところですね!
ETFで資産運用するメリット
ETFで資産運用をするメリットは売買の自由度です。証券取引所の取引時間内であればいつでも売買ができます。
また、ETFは複数の銘柄で構成されているので分散投資ができるというのもメリットです。
そして、運用にかかる手数料も比較的安くなっています。
さらにETFは、成行注文・指値注文という方法で購入することができます。
成行注文とは、価格を指定せずに注文すること。指値注文とは、希望する価格を指定して注文すること。
株式投資ではよく使われる投資方法ですね。
いくらでもいいから早く売りたい、または買いたいという場合には成行注文を使います。素早く取引が成立しますが、値動きが激しい状況では思ったより高く買ってしまったり、安く売ってしまうこともあります。
一方、安く購入したいのでこの価格まで下がらなければ買わない、高く売りたいのでこの価格でなければ売らないというときには指値注文を使います。自分の希望する価格で取引できますが、実際にその価格にならない限りはいつまでも売買ができません。
そして、これも株式投資ではよく使われる投資方法ですが、ETFでは信用取引というのもできます。
証券会社からお金を借りて、自分が持っている資金以上に投資を行うこと
もう1つ、ETFはNISAが利用できます。しかし、つみたてNISAの対象となるETFは少なく、現状ではたった3本だけです。(2019年1月現在)
- 市場が開いている時間であればいつでも取引ができる
- 分散投資ができる
- 手数料が安い
- 成行注文・指値注文ができる
- 信用取引ができる
- NISAが利用できる
ETFで資産運用するデメリット
ETFで資産運用をするデメリットとして、上場廃止のリスクがあります。証券取引所に上場されている金融商品すべてにいえることですが、上場廃止になった場合には売買ができなくなります。
次に、通常の投資信託では分配金を受け取るか再投資をするか選ぶことができますが、ETFでは配当金を自動的に再投資することはできません。
ETFは運用期間中に得られた配当金や利息などから信託報酬を差し引いた運用収益を決算時にすべて分配すると決められているからです。
また、投資信託であれば毎月定額で投資をしていく積立投資ができますが、ETFで積立投資はできません。
メリットとして、ETFは市場が開いている時間であればいつでも売買ができると説明しましたが、ETFの売買は売り手と買い手がいて初めて取引が成立するものです。そのため、人気のない銘柄であれば取引が成立しないという可能性もあります。
- 上場廃止のリスクがある
- 配当金を自動的に再投資できない
- 積立投資ができない
- 銘柄によっては買いたいとき、売りたいときに売買できない
まとめ: 商品の特性を理解した上で活用すべし!
- ETFとは上場している投資信託のこと
- 相場を見ながら取引できるインデックスファンド
- パッシブ運用で市場平均並みの収益を期待できる
ETFは投資信託の一種ですが、株式投資のような特性ももった金融商品です。
しかし、そのような特性を持つことによるリスクというのもあります。
一攫千金を狙うような投資方法ではありませんが、ETFの特性を理解した上で、効率よく利益を出していくにはNISAなどの非課税制度を活用しながら運用していくのがいいでしょう!